恨み・ます

前を向いていきたいけれど、たまに荷物の重さに立ち止まってしまいます。

わがままなんかじゃない

映画 きみはいい子を観てきた。
観たらテンション下がるやろうな〜〜〜と思って観るのを悩んでいたけど結局観た。

案の定テンションだだ下がり中。

高良健吾が担任するクラスに、虐待と育児放棄されてる疑いのある男の子がいる。

その事に気がついた高良健吾が手を打ってくれて、男の子は保健室に呼ばれて校長(教頭?)やらが見守る中、保健の先生に
お父さんに叩かれた事ある?
って質問されるも、
首を振る男の子。

そうなんだよ、そこではいなんて言える訳がない。

助けて欲しいけど、よその人に虐待の事実を話したなんて親に知られた時の事を考えるのが普通。

たまに虐待死してしまった子供の話をニュースでやってる時、そうなる前に逃げ出せなかったのか?周りは気がつかなかったのか?
なんて言うけど、そんなの無理なんです。

私が中学生の頃、両親は毎晩のように罵り合いの喧嘩をしていて、ある日怒りが頂点に達した父親が台所へ行って包丁を手に母親の前に立ちはだかった。

怖がるどころか、
やるならやれよ!ほら早く殺せー!
と煽る母親。

私はやめてと泣く反面、
警察や救急車が来る事になってこの事が明るみになればいい
とも頭の片隅で思った。

結局その包丁は机に突き刺されて終わったけど、本当に紙一重だった。


私は誰かに助けて欲しかったけど、この事を一体誰に話せばいいのか?
誰かに話したとしても私の帰る家はここしかないわけで、だったら誰に話しても無駄だ。そう思った。

大人になったら家を出よう。
それまでの我慢だ…


映画の男の子は、両親から悪い子だと言われ続けてるせいで、自分は悪い子だと思い込んでいた。

私も両親にいつもわがまま娘だと言われ続けて育って、自分はわがままな方なんだな。と思っていた。

今思えば、私が自分の気持ちを主張して自分達の思い通りにならない時にわがままだと言われていただけ。
本当にわがままなのは親の方だ。


結婚の挨拶に私の両親と食事をした時、
母親が、
この子わがままでしょお〜?
と夫に言い、夫はビックリした顔をして
わがままだと思った事は一度もありません
と答えた。

私は嬉しくて涙が出たんだ。