恨み・ます

前を向いていきたいけれど、たまに荷物の重さに立ち止まってしまいます。

決別に至った理由

事の発端は2年前の暮れ頃、
父親の携帯を見た母親が
父親がどこかの女の人に1日100件発信してるのを知ったとかで両親が揉めていた時。

私の携帯の留守電に、父親から携帯の発着信履歴を取ってほしいと依頼してくる話が入っていて、(当時彼らの携帯の名義は私だったから)
後ろでは母のすすり泣く声が聞こえる。

昔いつも両親は揉めていて、言い争いは毎晩で、キレた父親が母親の髪をつかんで家中を引きずり回す事もあった。

兄と私はいつも泣きながら止めに入ったりした。
その度に離婚だなんだって言って、
母親はいつも兄と私に、
あなた達が大人になるまで離婚は我慢するからね
と言った。
私は、毎晩争い事を見せられるくらいならそんな我慢は必要ないと思ったが言えなかった。

その留守電の音声を聞いた時、私は一瞬で当時に引き戻された気がして、胸が苦しかった。

と同時に、どうして彼らは自分達の揉め事に平気で子供を巻き込むのか??
怒りが込み上げた。

その時、これまで我慢して、忘れる努力をしてきた数々の事が噴き出したのだ。

私は親に会っても怒りから普通の会話をするのも嫌になった。

悩みに悩んだけどどうしても我慢できず、これまで胸に秘めてきた思いを便箋6枚に綴って親へ送った。

父親の暴力が怖かった事、
母親に事あるごとに叩かれて悲しかった事、
痴漢にあっても親に話せなくて辛かった事…等等。

これで終わりになるならそれで結構だけど、
心の奥底ではもしかして私の気持ちをわかって謝罪してくれるのではないか?
という考えも捨てきれずにいた。
本当に私は甘い。

親からの返事は、これまで世話になっておいて貴女はひどい
といったもので、私が投げかけた幾つもの質問の答えは一切なし。
やっぱりかという気持ちとガッカリした気持ちだった。

というか少しでも期待した自分が愚かだなあと悲しくなった。

今でも怒りは消えないけど、前を向いていきたいと思う。